牧師さんのノート19:
「バイブルキャンプ」




 私は矢板ホーリネス教会の牧師、田中敏信です。
今回は「バイブルキャンプ」がテーマです。
もうすぐ夏が来ます。キリスト教会の夏のイベントは、なんといっても「バイブルキャンプ」ですから。

 キャンプというと、「テント」・「飯ごう」・「キャンプファイヤー」・「寝袋」…。といったイメージでしょうか。
それが!なのです。私が初めて参加した「バイブルキャンプ」は、びっくりしました。確かに「キャンプファイヤー」は、ありました。でもテントも飯ごうも寝袋もなし、なんです。
テントに泊まらないで「ログハウス風」の宿泊施設に到着。洗面所・大浴場・水洗トイレに、なっなんと!ベットではありませんか!。ご飯はというと、大食堂でレストラン風の食事で、飯ごうなんて影も形もありません。「こっこれがキャンプなの?」と、私はあわてました。

 でも、5分もしないうちに気がつきました。「そうか、バイブルキャンプかぁ」と。
「2泊三日テント生活をして、焚き火でご飯を炊いて食べる」というアウトドアも、なかなか楽しいキャンプですよね。でも「バイブルキャンプ」は、ちょっと違った楽しさがあります。
牧師さんになって10数年になりますが、毎年バイブルキャンプを計画する時に思うんです。「今年は何をして、子ども達と楽しもうかなあ」と。
私達のバイブルキャンプは、ホーリネス教団の教会のうち、埼玉県と栃木県の九つの教会が集まって計画しています。今年は栃木県日光市の「オリーブの里」という教会関係の施設で行ないます。2泊三日です。

 1日目のプログラムは、だいたいこんな感じでしょうか。

バイブルキャンプ1日目
午前11時ころ 教会を車で出発
お昼12時ころ 皆で集まったらお弁当。
午後1時ころ キャンプの説明と聖書のお話。
午後3時ころ 庭でゲーム。
午後4時ころ お風呂 (オリーブの里は、温泉)
午後6時ころ 晩御飯
午後7時ころ 賛美歌と聖書のお話。
午後8時ころ 花火
午後9時ころ おやすみなさい。

 だいたいこんな感じですが、スタッフのだれかが「今年はがらりと変えよう」と提案したら、大幅変更ですね。
 上のプログラム、さすがに「バイブルキャンプ」ですから、賛美歌を歌う時間や聖書のお話の時間がありますね。
「賛美歌って、歌ったことなぁい」という子ども達も、たくさん参加します。でも、大丈夫。ギターやピアノの伴奏の中で、いつの間にかノリノリになって、歌えるようになります。
聖書のお話も、わかりやすいお話です。私が担当する時は、「手作り紙芝居」ですよ。「へぇんな絵」なんていわれながら、おじさん牧師さんのお話も、なかなかおもしろい、とか。

 さあ、バイブルキャンプが盛り上がるのは、やっぱり二日目です。
去年のプログラムは、だいたいこんな感じだったと思います。

バイブルキャンプ2日目
朝6時半ころ 「おはよう」
朝7時半ころ 手作り朝ごはん
朝9時ころ 賛美歌タイム
朝10時半ころ 川遊びに出発。
お昼12時ころ お弁当・スイカ割り
午後3時ころ 帰ってきて温泉
午後4時ころ のぉんびり
午後5時過ぎ 晩御飯
午後6時過ぎ 賛美歌と聖書のお話
午後7時ころ キャンプファイヤー
午後9時過ぎ 「おやすみなさい」

 二日目の朝の「手作り朝ごはん」は、ちょっとだけ「アウトドア気分」です。
去年は、庭の真ん中に炭火を用意して、鉄板でパンを焼いて食べました。卵やウインナー…、好きなものをのっけて、好きなように焼いて食べましたねえ。
その前の年は、牛乳の紙パックの中で焼いた「手作りホットドック」でした。パンの間に、ウインナーやチーズや野菜…、自分の好きなものをはさんで、アルミホイルで包みます。それを牛乳の紙パックの中に入れ、紙パックに火をつけて燃す。これが何と、パンはこんがり焦げて、チーズもトローリです。
それで今年は…。参加してのお楽しみですが、ちょっとだけ予告編。私は、「もっとアウトドアの雰囲気で、○○でご飯を炊きましょう」と、提案するつもりなんですが…。

 それから、お昼ごはんをはさんでの「川遊び」ですね。
日光市といっても、オリーブの里は、だいぶ山の中にあるんです。ですから近くの川も、自然のど真ん中です。泳ぐこともできますし、泳げなくても絶対楽しめます。流れの浅い所で、石の下に小さなカニや魚が隠れているはずですから。

 「賛美歌と聖書のお話」の時間。私はやっぱり、これを大切にしたいなあと思っています。
バイブルキャンプに集まって来た時、子ども達って、なんだかピリピリしています。激しい言葉でしゃべったり、意地悪な事を言ってみたり…。私は目が見えないので、子ども達の表情は見えないんですが、なんだかそんな雰囲気を感じるんです。
この子ども達が、聖書のお話を聞いていて、楽しそうに笑うようになってきます。子ども達同士の話し声が、だんだん優しくなってくるんです。賛美歌を歌う声も、だんだん大きく、明るくなって来ます。
私が1番嬉しいのは、三日目の賛美歌の時間です。こんなにきれいな歌声って、他では絶対に聞けません。どこかの少年少女合唱団…。いいえ、天使の歌声に近い、かもです。大げさじゃなくて。

 「あのぅ。三日目のプログラムって、どうなっているんですか」ですって。
ごっ、ごめんなさい。あんまり長くなっちゃって、書けなくなってしまいました。
是非、参加してくださぁい。

2007年バイブルキャンプのテーマ
「発見しよう」
自然との出会い、友だちとの出会い、自分との出会い
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