牧師さんのノート03: 「パソコンが画面の文字を声で読む」




 私は矢板ホーリネス教会の牧師、田中敏信です。
今回は、私がどんなパソコンを使っているのかを、ご紹介します。
と言っても、皆さんがお使いのパソコンと、同じです。そう!WindowsXPを組み込んだ、どこにでもあるようなパソコンです。
ただ私のパソコンには、「パソコンの画面に表示されている文字を音声で読み上げるソフト」がインストールされています。このようなソフト「画面音声化ソフト」があればこそ、目がまったく見えなくても、かなり自由にパソコンを使いこなすことができるんです。
メールもインターネットも、ワープロも表計算も、画面音声化ソフトを使えば、かなり使いこなせます。私は使ったことがないのですが、「パワーポイントだって使っているよ」という人もあります。
ちょっと余談ですが、「コンピュータのプログラマー」として働いている人もいます。「プログラムを頭の中で練り上げる」という才能のほうが、「画面が見えない」というハンディーを、埋め尽くして余りがあるんです。

 さて、本題の「画面音声化ソフト」です。「スクリーンリーダー」とも呼ばれるこのソフト、どんな音声なのかお聞かせしましょう。
日本国内で手に入るスクリーンリーダーのうち、私は「VDM300」というソフトを使っています。
まず下の写真をご覧下さい。「Internet Explorer」の画面ですね。「牧師さんのノートNo01」のページです。これをスクリーンリーダーがどのように読み上げるのか、「録音」してみました。

「牧師さんのノート01」のInternet Explorerの画面のハードコピー
 

下のリンクをクリックしていただくと、その「録音」が聞こえます。皆さんがお使いのパソコンの「Windows Media Player」が起動して、「スクリーンリーダーの音声の録音」が再生されます。聞き終わったら、「Windows Media Player」を閉じて下さい。

パソコンがホームページを読む声の録音を聞く(60秒)

 どうでしたか。スクリーンリーダーの発声スピードを、かなり遅くして録音しましたので、たぶん大丈夫だったでしょうね。
では、次のリンクをクリックしてみて下さい。早口の録音が聞こえます。私が使っているのは、このスピードです。

パソコンがホームページを早口で読む声の録音を聞く(30秒)

 「私にも聞き取れますよ」とおっしゃる方がおられますね。それなら安心です。突然目が見えなくなっても、インターネットは楽しめますよ。(笑)

 「漢字はどうするの」と聞かれることがよくあります。大丈夫です。
文字の上でキャレット(カーソル)を動かすと、どんな漢字なのかを説明読みします。
たとえば「教会」という文字列は、
    「おしえるの きょう」・「かいしゃの かい」
というようにです。

漢字変換の時には、変換候補を、順に読み上げます。
「せいしょ」という言葉の変換では、
    「ひじりの せい  しょもつの しょ」
    「きよい:せいけつの せい  しょるいの しょ」
    「ちかう:せいがんしょの せい  しょるいの しょ」
というように、説明読みします。

 でも、スクリーンリーダーにも限界があります。「文字」の部分は読み上げますが、「写真」や「絵」の部分を読み上げることは出来ません。
えっ?「『この人美人です』とか、『かっこいい青年です」とか、説明読み出来たらいいのにねえ…」ですか。是非、そんなスクリーンリーダーを、どなたか開発して下さいませんかねえ。
おっとっと。私は牧師です。聖書に、こう書いてありました。
『人は外の顔かたちを見、主は心を見る』
と。
 終わり。

参考リンク: スクリーンリーダーVDM300の販売元
アクセス・テクノロジーのホームページ

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